「どうして今、こんな気持ちになるんだろう」

あとから考えても、

うまく説明できない感情があります。

出来事よりも先に、

言葉よりも先に、

心だけが反応してしまう瞬間。

それは、

あなたが考える前に、

感じているからです。

心はとても正直で、

無理をしていることも、

我慢が続いていることも、

ちゃんと覚えています。

だから、

何気ない声のトーンや、

ふとした視線、

安心する距離感に触れたとき、

理由を考える前に揺れてしまう。

それは判断ミスではありません。

流されているわけでもない。

ただ、

長いあいだ抑えてきた感情が、

一瞬だけ顔を出しただけです。

言葉はあとから追いついてきます。

「こうあるべき」

「こう考えなきゃ」

と、

感情を整えようとします。

でも本当は、

整える前に、

感じきってもよかったのかもしれません。

心が先に動くのは、

あなたが感受性を失っていない証です。

ちゃんと、

自分の内側とつながっているということ。

もし、

その揺れを

少し怖いと感じたとしても、

否定しなくて大丈夫です。

それは、

あなたの中にある

大切な部分が、

まだ生きているという合図なのですから。

次は、

安心が、どうして気持ちをほどいてしまうのか

について、お話しします。